錦見の家
(設計:久良工務店一級建築士事務所)
若いご夫婦からの依頼。東広島の家以来、実に10年ぶりの新築工事でした。当時見習い3年目だったK君に加え、新たに埼玉からO君を呼び寄せて3人体制。若い二人と一緒に墨付け、刻み。10年寝かせてあった杉の柱と梁、それに加えて、たまたま譲り受けた古材の丸太梁。渡り顎と込み栓で組み、小舞を編んで土を塗り、漆喰は塗らずに中塗り土仕上げ。小舞竹は冬のうちに裏山から切り出して割って、節をとばした自家製です。キッチンも山桜の木にステンレスのシンクを埋め込みました。他にも、ここぞとばかりいろいろと新しいことをやらせてもらいました。 大工はもちろん、施主さんにも小舞書きや土壁塗りに参加してもらいました。(2014年)
写真:長束晃、工事途中写真:久良大作