大野浦の家

大学時代の友人から相談がありました。競売で中古の家を買ったが、冬とても寒いので断熱改修がしたいとのこと。築30年ほどと思われる二階建ての木造住宅。いつ転勤になるかわからないのであまりお金はかけたくない。自分で工事できる部分は自分でやり、一人では難しい部分は大工がやるということで工事スタート。外壁は壊さずに内から壁と天井の石膏ボード、合板のフローリングを全て壊し、新たにウールの断熱材を入れました。そのあと友人自ら石膏ボードを貼り、漆喰を塗って仕上げました。産廃として厄介者の剥がした石膏ボードは床を一段上げてその中に蓄熱材として入れて処分費を節減。これは友人のアイデア。間取りも大幅に変更。二階の床を一部壊し吹き抜けにして、下の和室は間仕切りを取っ払って広いリビングダイニングに。吹き抜けの真ん中にかかるスノコを渡って二階のベランダに出ます。工事の最後は念願の薪ストーブを据えて、1年がかりでとりあえず完成。(2013年)