水汲み場

(設計:久良工務店一級建築士事務所)
酒造場の水汲み場です。休業していた酒造りを再開するにあたり、新たに井戸を掘削。その仕込み水を地元の方達にも汲んでもらえるようにと、東屋を建てました。見栄えからすれば瓦屋根としたいところですが、華奢な骨組みに対してどうしても頭が重たくなります。できるだけ軽くしたいと杉板の屋根です。10ミリの厚みの無地の杉板を空間を確保しながら5層に重ねました。杉の柱に松の古丸太を足固に使い、1寸2分厚の通し貫に楔留めです。建てて数ヶ月後に小舞下地を組みました。屋根の杉板が風雨にさらされてグレーに。水をうまく切ることができれば、木は相当な年数腐らずに耐えることができる。はず。経年変化を楽しみながら、ゆくゆくは土を塗りたい。(2025年)